猫がかかりやすい病気を知りたいです。そして、病気になった時に、どうやって病気かを見抜いたら良いでしょうか?
このような疑問を解決します。
この記事を書いているのは4匹の猫を飼っている猫マスター
猫を飼い始めると、いつまでも愛猫には元気でいてもらいたいと思うのが飼い主ですよね。
「猫が急に病気になったら…」と思うと、ソワソワしちゃいます。
今回は、そんな愛猫家の方が必ず知っておきたい、「猫がかかりやすい病気と病気を見抜く方法」を解説します。
猫ちゃんが若いうちは、そんなに病気のことは気にしなくてもいいのかもしれませんが、病気に早く気付けることは大事なことです。
この記事を参考に、猫ちゃんがかかる可能性がある病気をチェックしておいてくださいね₍˄·͈༝·͈˄₎♡
他にも猫の病気についてまとめた記事があります
猫がかかりやすい病気の情報源
猫がかかりやすい病気については、2021年にアイペット損害保険株式会社というところが「ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021」というのを発表されていました。
そこで紹介されていた病気をご紹介します。
猫の総合ランキングでは、昨年に引き続き「下痢」が第1位となりました。その他にも、「腎臓病」「膀胱炎」「尿石症」などの泌尿器系疾患が多くランクインしています。
ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021
この調査結果と、他にも信頼できるサイトをいくつかチェックして猫がかかりやすい病気をまとめてみましたので、一つずつご紹介していきます₍˄·͈༝·͈˄₎♡
信頼できるサイト
- 日本獣医師会: https://www.jma.or.jp/
- 猫の病気事典|FPCのペット保険:https://www.fpc-pet.co.jp/cat/disease
- アニコム損保:https://www.anicom-sompo.co.jp/cats/
知っておきたい】猫がかかりやすい病気
- 猫下部尿路疾患 (FLUTD)
- 慢性腎臓病 (CKD)
- 猫ウイルス性鼻気管炎 (FHV)
- 猫汎白血球減少症 (FPV)
- 猫伝染性腹膜炎 (FIP)
- 猫白血病ウイルス感染症 (FeLV)
聞き慣れない病名が多いですが、一つずつ解説していきます。症状や原因・予防もまとめておきますので参考にしてください。
1. 猫下部尿路疾患 (FLUTD)
猫下部尿路疾患 (FLUTD) は、猫の下部尿路 (膀胱、尿道、尿管) に影響を与える病気の総称です。
FLUTD は、猫にとって非常に不快な病気であり、場合によっては命に関わることもあるそうです。
病名 | 症状 | 原因※ | 予防 |
---|---|---|---|
猫下部尿路疾患 (FLUTD) | 血尿 頻尿 排尿時の痛み トイレ以外での排尿 など… | 尿路感染症 ストレス 食事 肥満 遺伝 | 清潔な水を常に用意する ストレスを減らす 適切な食事を与える 肥満を予防する 定期的に獣医師に健康診断を受ける |
※FLUTD の原因は完全には解明されていないそうです。
2. 慢性腎臓病 (CKD)
慢性腎臓病 (CKD) は、腎臓が徐々に機能を失っていく病気です。
CKD は、猫にとって非常に進行性の病気であり、最終的には死に至ることもあるそうです。
病名 | 症状 | 原因※ | 予防 |
---|---|---|---|
慢性腎臓病 (CKD) | 水分摂取量の増加 排尿量の増加 食欲不振 体重減少 嘔吐 下痢 元気のなさ | 加齢 遺伝 高血圧 糖尿病 肥満 | 定期的に獣医師に健康診断を受ける 適切な食事を与える 肥満を予防する 高血圧や糖尿病などの病気を管理する |
※CKD の原因は完全には解明されていません
3. 猫ウイルス性鼻気管炎 (FHV)
猫ウイルス性鼻気管炎 (FHV) は、猫の上部気道に感染するウイルス性の病気です。
FHV は、猫にとって非常に一般的な病気であり、多くの猫が生涯のどこかの時点で感染するということです。
病名 | 症状 | 原因 | 予防 |
---|---|---|---|
猫ウイルス性鼻気管炎 (FHV) | くしゃみ 鼻水 目の充血 発熱 食欲不振 元気のなさ | 猫ウイルス性鼻気管炎ウイルス (FHV-1)によって引き起こされる (※FHV-1 は、感染した猫の鼻水や目ヤニなどから飛沫感染する) | ワクチン接種 感染した猫との接触を避ける |
4. 猫汎白血球減少症 (FPV)
猫汎白血球減少症 (FPV) は、猫の白血球数を減少させるウイルス性の病気です。
FPV は、猫にとって非常に致死的な病気であり、感染した猫の多くが死亡するそうです。
病名 | 症状 | 原因 | 予防 |
---|---|---|---|
猫汎白血球減少症 (FPV) | 発熱 食欲不振 元気のなさ 下痢 嘔吐 出血 | 猫パルボウイルス (FPV)によって引き起こされる (※FPV は、感染した猫の糞便などから経口感染) | ワクチン接種 感染した猫との接触を避ける |
5. 猫伝染性腹膜炎 (FIP)
猫伝染性腹膜炎 (FIP) は、猫の体内に潜伏するコロナウイルスが変異して発症するウイルス性の病気です。
FIP は、猫にとって非常に致死的な病気であり、感染した猫の多くが死亡するそうです。特に、子猫の時に発症しやすいということです。
病名 | 症状 | 原因 | 予防 |
---|---|---|---|
猫伝染性腹膜炎 (FIP) | 発熱 食欲不振 元気のなさ 腹水 胸水 | 猫コロナウイルス (FCoV) の変異 | ワクチン接種 ストレスを減らす 適切な食事を与える |
6.猫白血病ウイルス感染症 (FeLV)
猫白血病ウイルス感染症 (FeLV) は、猫白血病ウイルス (FeLV) によって引き起こされるウイルス性の病気です。FeLV は、猫にとって非常に進行性の病気であり、最終的には死に至ることもあります。
病名 | 症状 | 原因 | 予防 |
---|---|---|---|
猫白血病ウイルス感染症 (FeLV) | 発熱 食欲不振 元気のなさ 貧血 白血球減少 リンパ節の腫れ 腫瘍 免疫力の低下 | 猫白血病ウイルス (FeLV)は、感染した猫の唾液、鼻水、血液、尿、糞便などから感染 咬傷 グルーミング 食器の共有 母猫から子猫への感染 | ワクチン接種 感染した猫との接触を避ける 室内飼育 |
以上が猫がかかりやすい病気でした。
ここに紹介したのは、一般的にかかるかもしれない病気でした。
これ以外にも、子猫や13歳以上の猫になるとかかりやすい病気もあるようです。
例えば、13歳以上の猫だと、嘔吐・膀胱炎・腎不全・慢性腎臓病・甲状腺機能亢進症などがあるそうです。
他にも猫は目の病気にもかかりやすいので注意が必要です。
猫の病気を見抜く方法は?
猫がかかりやすい病気を見抜くためのポイントは以下の通りです。
- 猫の様子をよく観察する
- 定期的に獣医師に健康診断を受ける
- 異常があれば早めに獣医師に相談する
猫の様子をよく観察する
猫の健康状態を見抜くためには、普段から猫の様子をよく観察することが大切です。
以下の症状があれば、病気の疑いがあります。
- 食欲不振
- 元気のなさ
- 体重減少
- 嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 血尿
- 頻尿
- 排尿時の痛み
- 咳
- くしゃみ
- 鼻水
- 目の充血
- 発熱
- 呼吸困難
- 皮膚の異常
- 毛づやの悪化
- リンパ節の腫れ
これらの症状は、複数の病気で共通しているものもありますので、注意が必要です。
定期的に獣医師に健康診断を受ける
猫は、病気になっても症状を隠す傾向があります。
そのため、定期的に獣医師に健康診断を受けることで、早期発見・早期治療につながります。
異常があれば早めに獣医師に相談する
病気の疑いがある場合は、獣医師による検査が必要です。
検査には、血液検査、尿検査、レントゲン検査、超音波検査などがあります。
猫が病気にならないように日頃から気をつけたいこと
猫が病気にならないように日頃から気をつけたいことは、以下の通りです。
猫ちゃんのお食事
- 猫にとって適切な栄養バランスの食事を与える
- 過食を防ぐ
- 水分を十分に摂取できるようにする
- 猫の年齢、体重、活動レベルに合ったフードを与える
適度な運動
- 適度な運動をさせる
- 室内飼いの場合は、遊びの時間を設ける
- 1日15分程度、猫じゃらしなどを使って遊ぶ
猫ちゃんが落ち着いて過ごせる環境
- 清潔な環境を保つ
- ストレスを減らす
- トイレを清潔に保つ
- キャットタワーを設置する
- 猫がリラックスできる環境作り
定期的な健康診断
- 定期的に獣医師に健康診断を受ける
- 予防接種をする
- ノミ・ダニ対策をする
家猫ちゃんは、基本的に外には出さない方が、感染リスクが防げると思います。
まとめ:猫がかかりやすい病気と病気を見抜く方法
今回は、「猫がかかりやすい病気と病気を見抜く方法」を解説しました。
猫ちゃんがかかりやすい病気のことを知っておくことは、猫ちゃんの様子がおかしな時に早めに病気に気付くことができる大切なことです。
なるべく病気にならないように気をつけられることは、普段から猫ちゃんの様子を観察したり、与える食事に気を使うとかではないでしょうか。
すぐにできることから意識して、1日でも長く猫ちゃんと一緒に過ごせるようにしたいですね₍ᐞ•༝•ᐞ₎◞ ̑̑
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